SSG®・SSGコート®

SSG®

木工 含浸塗工の注意点

下地処理

  • MOKUTO®は、空気中の水蒸気と反応して硬化しますので、基材表面に水分が無い状態での塗工を実施してください。
  • 基材の下地に塗装を施した場合においても十分に乾燥後に塗工してください。
  • 基材にほこりが付着しているとそのまま硬化しますので、表面のほこりは十分に除去してください。(ミクロファイバーで清掃すると綺麗に除去できます。)
  • 表面を#180~240のサンドペーパーで軽く研磨してケバを取り、平滑にします。
  • ミクロファイバーなどで、表面の導管内の木粉をきれいに除去します。(導管内に木粉があるとそのまま一緒にガラス化してしまいますので注意してください。)
MOKUTO®の準備

  • つやの調整について
    MOKUTO®には原液と専用つや消し剤があり、原液のままでも使用可能ですが、木の質感を更に求められる場合はつや消し剤を2%~10%混ぜる事により、落ち着いたつや消し感が得られます。
    MOKUTO-G:原液
    SSG-M:つや消し剤
MOKUTO®の塗装

注)事前に充分な試験を行なってから施工してください。

<一層目の含浸塗工>

  • 塗工について
    ハケやモップ等の工具で塗工します。毛足の短いモップ状のものを使用すると、比較的均一な塗工が可能です。
    ハケで塗る際には、厚くならないよう注意が必要です。ハケからの液こぼれが無いように、よくきってから塗工するようにしてください。

  • 塗工のコツ
    一層目は、含浸の状態が均一になるように充分に液を塗りつけてください。(一層目の含浸量は約30g/m2です。)
    含浸塗工での注意点は、塗り忘れと塗りムラです。目地部などは、先にハケで塗っておくと塗り忘れを防止できます。
    MOKUTO®の含浸塗工による濡れ色状態は均一ですので、安心して塗工できます。

  • 塗工後の養生について
    塗工後、硬化が進むまで養生します。養生時は、塗工表面が空気に触れ、できれば空気の流れがあるようにしてください。
    養生時には、塗工基材どうしを重ねたり、接触させて置かない様にしてください。


  • 塗工後処理について
    MOKUTO®の含浸表面は、30分~1時間程度で含浸し、表面が乾燥したら#240~400前後のサンドペーパーで軽く研磨してケバを取り平滑にします。その後、ミクロファイバーで、研磨くずを充分に除去してください。

<二層目、三層目の含浸塗工>


  • 塗工について
    一層目の塗工と同様の方法で、二層目、三層目を含浸塗工します。
  • 塗工のコツ
    二層目、三層目の含浸量は、一層目に比べて少なくなります。
    (約15~20g/m2です。)
    表面が若干濡れている程度の状態で均一に塗るのが目安です。
    (アルコール分が揮発しますので、若干の濡れ状態で完了するときれいに仕上がります。) 塗工回数を重ねると含浸しにくくなります。
    木材密度にも関係しますので、材料に応じて回数を判断して下さい。
  • 塗工後の養生について
    養生時間は、一層目に比べて長くなります。(1~2時間程度)
    最後の塗工が終わってから、1日以上の養生後、出荷してください。
  • 後片付けについて
    使用したハケは、長く放置しておくと硬化してしまいますので、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)などのアルコール液につけておくと良いでしょう。
    残ったMOKUTO®は、紙などにしみこませて廃棄してください。
    一度、容器から出したMOKUTO®は、再度利用しないでください。すでに空気に触れており、変質していますので、十分な効果が期待できません。
防汚性向上について

  • MOKUTO®の防汚性能は、含浸回数に比例して効果が上がりますので、2~3回の塗工をお勧めします。
  • 防汚試験
    杉圧縮材のフローリングに油性マジックにて防汚試験を実施。
    イソプロピルアルコール(IPA)にて清掃すると二層含浸部は汚れが取れます。
  • ポリアリルアミンPAA
  • ポリアシンシリーズPAS
  • PAA(R)両性・PAS両性
  • 無機有機ナノコンポジット材料SSGコート
  • 天然木材用塗料MOKUTO